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淡口しょうゆの魔法
淡口しょうゆで調理すると、濃口しょうゆで調理するよりも低塩でおいしく感じるのは、なぜなのでしょうか。
0.9%の食塩水と同じ塩味を示すだし汁(だし+各種濃度の食塩を添加)の食塩濃度を調べました。
6%のかつおだしが入っていると50%以上の人が0.9%の食塩水よりも塩辛いと判定するのは、食塩濃度が0.843%でした。つまり6%のかつおだしは塩味を強化する効果(減塩効果)がありました。(食塩水より塩辛味が強いと判定した比率の50.0%と交わる食塩濃度は、0.843%です。)通常使用される3%と2%のかつおだしには減塩効果はありませんでした。
すまし汁を想定し、
- 食塩濃度0.9%の食塩水にかつおだしを1.5%添加した汁、
- 淡口しょうゆ希釈液にかつおだしを1.5%添加した汁、
- 濃口しょうゆ希釈液にかつおだしを1.5%添加した汁に、
それぞれかつおだしを少しずつ添加し、どの濃度差でだし風味の違いを感知できるか調べました。Bの場合は0.25%の差を感知できますが、AとCの場合は0.5%の差ではじめて感知できました。
減塩効果のなかった3%のかつおだしに淡口しょうゆを加えると、0.872%の食塩濃度で0.9%の食塩水と同じ塩味を感じました。
淡口しょうゆは、かつおだしの塩味を強化する効果を引き出します。
かつおだしを併用することにより、低塩に仕上がります。
- 4%淡口しょうゆ+3%かつおだし濃度では、減塩効果が認められました。
- 4%濃口しょうゆ+3%かつおだし濃度では、0.9%と同じ塩分を感じる食塩濃度が0.9%付近となり、
減塩効果が認められませんでした。 - かつおだし単独ではだし濃度6%で減塩効果が認められますが、3%のだし濃度では認められません。
- ●濃いかつおだしは減塩効果があります。
- ●ヒガシマル淡口しょうゆは、かつおだし風味を強化します。
- ●だから、ヒガシマル淡口しょうゆは、かつおだしの減塩効果もさらに強化するわけです。
ヒガシマルの淡口しょうゆを使うと、
低塩でだしのきいたおいしい料理ができあがります。